【つくばレポ】その4.レース後半~ゴール キロ5をめぐる冒険

筋肉痛は大分おさまった。
週末にはポイント練習できそう。

つくばレポ、レース編。後半戦。

30kmからラストまで。

11/22(日) つくばマラソン(フル) 3:22:11(Avg 4'47)※公式ネットタイム

(31-35km) 23'55(Avg 4'47): 4'36 - 4'43 - 4'47 - 5'01 - 4'48

ハーフを100分ちょいで通過して、30kmで4'30まで上げられた。
ここから4分30秒台を連発すれば、3時間20分切りが狙えるな…と一瞬よぎった。

いや、しかし。

32キロ過ぎから猛烈にのどが渇いて来た。
第9給水所は29km手前だったと思うが、次の第10給水所まで約5km。
この区間、のどが渇いて渇いて仕方なかった。
第10→第11給水所(お汁粉エイド)までは2kmしか離れていないので、
第10給水所をもう少し手前に設置してほしかった、というのは正直な感想だ。

のどの渇きと疲れで、5つ目のジェル補給と給水を行った34kmでついにキロ5超え。
20分切りはこの時点であきらめた。

ここからは、「キロ5超えは2度ねぇ!!」を合言葉にペース死守。
20分台前半を狙う。

僕の初フル大団円へ。

そして「キロ5をめぐる冒険」スタート。

(36-40km) 24'43(Avg 4'56): 4'43 - 4'57 - 4'59 - 4'53 - 5'11

ここからは気力の戦いになる。ラストまで脚は持ちそうだ。
怖いのはエネルギー切れだが、ジェルは1つ残っている。
サブ3.5は既に確信。

キロ5だ、キロ5だけは死守。

とはいえ、疲労でストライドが狭くなっているのが自分でもわかる。
ピッチを上げてペースを維持せざるを得ないが、そうするとエネルギー消耗度が増す。
姿勢を維持して、腕ふりでカバー。

初マラソン終盤の試練。キロ5との格闘。
目線を高く上げた37キロ過ぎ。

衝撃が走る。

「口の堀陸橋」の急坂。
疲れ果てた肉体と張りつめてきた精神を嘲笑うような勾配が見える。

「何かの罠かよ!?」
道なりに行けば平坦だが、陸橋を上るための脇道へ逸れねばならない。
そういうコース設定なので仕方ないが。
ほとんど力を失いつつ、まるで夢遊病のように急坂を上がっていくランナー集団が見えた。

予期していなかったのでこれには動揺した。
ただ、本日最大の試練場であることをも直感し、気合入れなおす。

「キロ5ごときでうだうだやってんじゃねぇんだよ!!」
サブ3.5達成したとしても、この地点で心が折れて、
残り距離がぐだぐだになったら、それはそれで僕の負けだと思った。

精神戦。

事前に考えていたわけではなかったが、奇策に出る。

前から垂れてくるA・Bブロックのランナー。
交わすたびに「ファイト!」「頑張って行こう!」とエールを送ることにした。

2人に1人は「おう!」「ファイト!」とエールを返してくれる。

「こっちも死にかかっているのに、人の応援かよっ!」
って感じだと思うが、エールを送る自分の声を聞いて、
また力が湧いて出てきた気がする。
フルマラソンの不思議だ。
フルほどには消耗することの無いハーフでは味わえないコトかもしれない。

38kmで誰に向かって言うでもなく、
「残り4キロ、頑張って行こう!」と叫んだ。
何人かのランナーから「よっしゃ!」「おっけー!」との反応が得られた。

37km:4'57、38km:4'59、39km:4'53。

3時間25分を切れることも確信したが、気持ち的には「首の皮一枚」

心拍数が相当上がってきたのを感じる。
キロ5で走っているとは思えない。
キロ4でインターバルやってるのと同じくらい、猛烈に呼吸が荒い。

40km、最後のエイドではジェル補給後、ついに立ち止まった。
観念した、というよりは心拍数が高すぎて、これ以上は走っていられなくなり、
一旦呼吸を回復する必要があった。
ついに2度目のキロ5超え、5'11。

(41-Finish) 10'36(Avg 4'50) ※公式ネットタイム

ハーフ過ぎで「もう俺の初マラソンが終わっちゃう」などと
感傷的になっていたが、そのわずか90分後には
「頼むから早く終わってくれ!」に変貌している(笑)。

後ろから、ものすごい息遣いの女性ランナーに抜かれた。
小柄で若いランナーだ。
40km走ってきて、身体の軋みや精神のねじれみたいなものが
のどの奥から悲鳴として出ているようだ。

おそらく僕のことは彼女の視界に入っていないと思うが、
きわめて個人的に、つくば最後の競争をすることにした。

40kmからしばらくの間、ピタッと彼女に併走した。
なんどか「ファイト!」「頑張って行こう!」と彼女と自分に向って声を出した。
呼吸の荒くなった彼女に聞こえているかどうかは全く分からない。
お互いにフォームは乱れ、ストライドは本当に小さくなった。

残り500m。彼女より僕の方が少しだけ余力がありそうだ。

ここまで来たんだから一緒にゴールしようかと、勝手に妄想したが、
逆に、ここまで来たんだから、残ってる力をゼロになるまで絞り切ることの方が
今後のマラソンライフのために大切なことであるような気がして、
彼女をパスすることにした。

追い抜きざま、「もう少しだからホントに頑張ろう!」と手を叩いて
最後のエールは彼女だけを鼓舞した。
最終局面で伴走してくれた人への最大限の御礼だ。

ゴールが見える。サングラスを外してキャップにかける。
手賀沼でのゴール写真をみて、サングラスは外したほうがいいなと思ったからだ。

「両手を挙げてゴールしてね」とのスタッフのジェスチャーに従い、
グリコのポーズでゴール版を通過。

適当なスペースを見つけて座り込んだ。虚脱放心状態。

とにかく、陣地へ帰ろう。
タグを外してもらい、記録証を受け取る。

42.195km。3時間22分11秒。

あの彼女が最後にどういう表情でゴールしたのかは知らない。

途方もない距離。
途方もない苦しさ。
途方もない感動。

めっちゃ楽しめた。
ありがとうございました。


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