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Puma Faas 300 RS-J レビュー

PUMA Faas 300 RS-Jのレビュー。
キロ5でジョグ10km、ポイント練習でビルドアップ14kmの計24kmを試走している。

【デザイン】
外観のインプレッションは既に述べたが、
付け加えると、
・アッパーのファブリックの質感が高い。
・かかとのデザインが秀逸。
ということで、PUMA開発陣の気合いの入れようが伝わってくるモデルだ。

160110_4315.jpg


ワインレッドがかなり主張しているが、それでもどぎつい感じはない。
とはいえ、ウェアとのマッチングが難しいような気がする。
靴が赤いからと言ってウェアまで赤いのはどうなんだろうね。
同じ赤でもシューズとウェアの色味が違ってしまうのはとちょっとどうかな、
と思うので、無難に黒でまとめるとシックでいいかも。

【脚入れ】
レギュラーラストだが、作りはゆったりめ。
普段は27cmを履いているが、26.5cmでちょうど良かった。
走ってみても同じ印象だ。
ダブルアイレットでしっかりホールドするのが好きな自分としては
タイトすぎず、しかし決してルーズではない、好印象なフィット感。

【重量】
26.5cmで片足204g。軽い。
Mana7やJapan Boost2より10%軽く、
TakumiやTarther Zealより15%重い、ってところが
そのまんまこのシューズのポジショニングと思っていいだろう。

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【試走】
まずは、10kmキロ5分ペースでジョグってみた。
軽量レーシングタイプの割には、クッション性が豊かである。
キャラクター的にはAdizero Japan Boostに近い。

レースモデルらしく高い反発性能で足がグイグイ進む、のを期待したが、
最初のうちはそうでもなかった。

骨盤を回旋させることで、必要以上に地面を強く蹴ることなく、
一歩一歩体重を乗せた効率の良い走りを心がけている。

Mana7やJapan Boostだと、あっさりとキロ4分20秒ペースまで
あがっていくところだが、このモデルは意識してスピードを上げないと
そこまでいかない。

「何だこのもっさり感は?」と違和感を気にしながらしばらく走っていると
その正体がわかった。

着地時、ほんのわずかに滑るような感覚を覚えるのだ。

路面はドライコンディションだし、新品なのでグリップはもちろんしっかりしている。
滑る要素はないはず。だが、感覚的にはたしかに滑っている気がする。
「滑る感」によって無意識にスピードを殺してしまうため、ペースが上がらないのだ。

フォームを微妙に変えながら、この滑ってる感触について確かめてみた。

どうやら、この感覚は着地の位置と関係しているらしい。

足が重心の前で着地をしてしまうと、なぜか滑るような感覚になる。
逆にしっかり重心の真下で着地すると、滑る感じは消失し、逆にしっかり地面をグリップする。
この場合、前傾姿勢がしっかりとれているので、自然とスピードも上がる。

正しい着地ができているかどうかがしっかり把握できることになり、
トレーニング効率は結果的に上がる、ということか。

ちなみにこのモデルはフラットソール。
初めてのフラットソールだが、セパレートソールモデルとの
違いはまだよくわからない。

セパレートソールのモデルは、前足部で着地して
かかとがついた瞬間に生じるアキレス腱の反発を利用するような走法に向いていると思う。
土踏まずにある樹脂パーツが反発力を増加させてくれるものと思われる。
一方のフラットソールは、足裏全体で上から踏みつけるような着地の人に有効。
と、そういうイメージを抱いているが、しばらく履いてみると違いが判るかもしれない。

ということで、初期に感じた異様なもっさり感は、
正しい着地を行うことで見事に消失。

キロ4分台で走るのに最適シューズ、という意味ではMana7、Japan Boostの対抗。
さらにキロ4分を切るスピード領域も十分射程範囲内、とみていいだろう。

ランニングシューズのクッション性能は、
単なる着地のソフトさのみで判断することにはあまり意味がなく、
ハードなランニングの後の実際の疲労度がどうか、でみるべき。

ミッドソールの素材の違いはもちろんあるが、
Adizero Japan Boost2のフラットソールモデル?と言っても過言でないほど
キャラクター的に近いところにいると思う。

Japan Boostは高いクッション性の効果により、
ハードなポイント練習や本番レース後の脚へのダメージがかなり抑えられるが、
Faas 300 RSもほぼ同等のクッション性能。

ということで、大ファンだったAdizero Japan Boost2 が3に変わることで、
どの様な変化があるのかドキドキしている自分だが、
初売りバーゲン価格で購入できたこのPuma Faas 300RSは
値段以外の実力の点でも「ジャパブー」のかなりいいライバルモデルであると断言する。

トレーニングモデルとしてこの冬シーズンの走り込みに大活躍してもらおうと
思っている所存だ。

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